【革靴の手入れ】30代なら知っておきたい、一生モノの靴を育てるシューケア術
あなたの靴、見られています
一流のホテルマンや営業マンは、まず相手の靴を見ると言います。なぜなら、靴の状態にはその人の**「性格」や「余裕」**が表れるからです。
30代になり、少し良い革靴を買ったなら、手入れ(シューケア)もセットで覚えましょう。手入れされた靴は、新品よりも深い味わいと輝きを放ち、あなたのステータスを高めてくれます。
1. 用意すべき「シューケアセット」
最初は高価な道具を揃える必要はありません。以下の5点があれば十分です。
- 馬毛ブラシ(ホコリ落とし用)
- クリーナー(汚れ落とし用)
- 乳化性クリーム(栄養補給・補色用)
- 靴の色に合わせたもの、または無色(ニュートラル)。
- 豚毛ブラシ(クリームを馴染ませる用)
- 馬毛よりコシが強いのが特徴。
- クロス(磨き上げ用)
- 使い古したTシャツの切れ端でも代用可能です。
2. 基本のケア手順(所要時間:15分)
ステップ1:ブラッシング
シューキーパーを入れた状態で、馬毛ブラシを使って全体のホコリを払います。縫い目やコバ(靴底の縁)の間も丁寧に。
ステップ2:汚れ落とし
クロスを指に巻き付け、少量のクリーナーをつけて古いクリームや汚れを拭き取ります。ゴシゴシ擦らず、優しく撫でるように。
ステップ3:クリーム塗布
乳化性クリームを米粒2〜3粒分くらい取り、全体に薄く伸ばします。ペネトレィトブラシという小さなブラシを使うと手が汚れず便利ですが、指で直接塗っても体温でクリームが溶けて馴染みやすくなります。
ステップ4:浸透・ブラッシング
豚毛ブラシを使って、クリームを革の奥まで押し込むように力強くブラッシングします。ここで艶が出てきます。
ステップ5:磨き上げ
最後に綺麗なクロスで余分なクリームを拭き取りながら磨き上げます。
3. 30代が選ぶべき革靴
手入れのしがいがある、30代におすすめの革靴スタイルを紹介します。
- ストレートチップ(黒)
- 冠婚葬祭からビジネスまで使える最強の一足。まずは良いものを一足持ちましょう。
- ダブルモンクストラップ
- 紐がなく、バックルで留めるタイプ。華やかさがあり、スーツにもジャケパンにも合います。
- ローファー
- 休日のカジュアルスタイルを格上げしてくれるアイテム。
まとめ
革靴の手入れは、単なる作業ではなく、自分自身と向き合う静かな時間でもあります。週末の夜、お気に入りの音楽やお酒と共に靴を磨く。そんな「大人の趣味」を持つのも、30代の嗜みとして素敵ではないでしょうか。